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特集 結晶沈着性関節炎再訪

2.結晶の基礎─結晶形成過程,多様性,視覚的説明─

長瀬満夫

高尿酸血症と痛風 Vol.27 No.1, 19-25, 2019

結晶沈着性関節炎の病態とは,結晶と細胞,結晶と個体との関係によって説明が可能である。結晶が細胞に認識されることについてはインフラマソームが,結晶処理については好中球細胞外トラップ(NETs)が注目されている。ただし,実臨床や過去の動物モデルでの結果と必ずしも整合しないことや,未解明なことがまだいくつもある。第1に,結晶形成は容易くは起こらないのではないか? 第2に,結晶塊の大きさを規定する因子が明解でなく,なぜある人では大きな結節をつくるのに,ある人では小結節が崩壊し急性炎症を起こすのか? 第3に,結晶が存在しても,炎症は容易くスイッチがオンにならないのではないか? これらに関係して,結晶形成を試みた最近の実験の結果や,結晶塊と個体との関係の多様性についての視覚的説明を含め,主に痛風について述べた。
「KEY WORDS」結晶化,核形成,結晶性,プライミング,視覚的説明

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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