<< 一覧に戻る

症例検討 症例を読む

重症痛風結節に対する集学的治療

益田郁子

高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.2, 79-83, 2018

痛風結節は慢性痛風の合併症の1つであり,欧米においては痛風患者の12~20%に合併するとされている1)。しかし本邦では『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』が世界に先駆けて作成され(2002年に初版,2010年に第2版2),2012年に第2版追補版,2018年に第3版出版予定),疾患管理は発達し,皆保険制度により医療機関へのアクセスの容易さもあるためか,日常診療で明らかな痛風結節を呈する患者を診ることはきわめて少ないのかもしれない1)。しかしわが国でも痛風の有病率は年々増加しており約110万人を超え(2016年厚生労働省国民生活基礎調査 総傷病者数より),その10倍の頻度で高尿酸血症患者が存在するといわれている。治療せず高尿酸血症が続けば尿酸塩結晶沈着による結晶誘発性の痛風発作を起こし,それが頻発する頃になれば痛風結節を生じ,結節は次第に増大し,関節破壊,変形,そのための運動障害や機能障害を引き起こす3)。こういった痛風の最終病態である重症痛風結節を生じた症例の治療には難渋することが多い。
今回は,上下肢に多発痛風結節を生じ,両踵部の結節自壊のため外科的に結節除去術を要し,さらに集学的に治療を行った重症痛風結節症例を提示する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る