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特集 痛風―最近のtopics―

9.高尿酸血症の治療

角谷美樹山本徹也

高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.2, 59-63, 2018

近年,生活習慣の変化に伴い高尿酸血症・痛風患者は急激に増加しており,実地医家でもよくみられる疾患となった。無症候性高尿酸血症においても,症例によっては痛風関節炎の発症予防および腎障害や心血管障害の発症・進展予防を期待し薬物治療が考慮される。治療にあたっては,血清尿酸値6.0mg/dL以下を目標とするが,血清尿酸値を下げすぎないことも考慮する必要がある。最近の研究(FORTUNE-1, 2study)では,フェブキソスタットでいずれの病型でも血清尿酸値の低下が得られ,コルヒチン併用によりフェブキソスタットを40mgから開始しても,漸増法と同様に痛風発作の発症を増やさず,速やかに血清尿酸値の目標達成ができることが明らかとなっている。しかし種々の合併症をもった高尿酸血症・痛風患者の治療には少し注意を要する。本稿では痛風発作,慢性腎不全,尿路結石,肝疾患,静脈血栓症,心房細動,脳血栓症の合併時の注意について述べる。
「KEY WORDS」高尿酸血症,痛風,尿酸降下薬,腎不全,肝機能障害

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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