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特集 痛風―最近のtopics―

7.痛風の尿路結石の特徴

山口聡

高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.2, 47-53, 2018

高尿酸血症や痛風の尿路合併症として尿路結石症は重要である。尿酸代謝異常は尿酸結石のみならず,最も頻度の高いシュウ酸カルシウム結石の形成に深く関与している。両者とも診療アルゴリズムはほぼ同様であり,外科的治療による結石除去を選択する場合,両者に治療法の違いはない。しかし尿酸結石は化学溶解が可能であるため,保存的治療も選択肢となりうる。また再発予防も有効であり,シュウ酸カルシウム結石とは異なる特徴を有している。高尿酸尿の状態や酸性尿は尿酸結石の形成に重要であるが,これらはシュウ酸カルシウム結石の形成に大きな影響をもたらしており,特に酸性尿の存在は強力な危険因子である。高尿酸血症を伴うシュウ酸カルシウム結石患者では尿酸排泄低下型が多く,治療に難渋するが,最近の研究では尿酸生成抑制薬の有効性が示されている。尿酸結石の画像診断では単純CTが最も有用であるが,物質弁別が可能なdual energy CTの応用が期待される。
「KEY WORDS」尿酸結石,シュウ酸カルシウム結石,高尿酸尿,酸性尿,尿酸生成抑制薬,Dual energy CT

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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