特集 痛風―最近のtopics―
5.痛風結節の特徴
高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.2, 36-41, 2018
痛風長期罹患患者に認められる痛風結節は,痛風の重症度,過剰な尿酸プール蓄積を反映しており,患者のQOLに多大なインパクトを与えるとともに,関節の構造障害や生命予後との関連が示唆されている。痛風における新しい画像診断であるdual-energy CTや超音波検査は臨床研究,実臨床において注目を集めており,近年の病理学的,画像的検討により痛風関節炎の病態に関する理解が深まっている。多くの観察研究などの知見をふまえ,一般に痛風結節の縮小を得るためには通常の尿酸降下療法よりも徹底した治療目標をもって治療介入を実施する必要があるとされ,海外のリコメンデーションにおいては結節性痛風などの重症例に対して血清尿酸値<5mg/dLを目標とした尿酸降下療法が推奨されている。
「KEY WORDS」痛風,尿酸ナトリウム塩結晶,痛風結節,画像診断,超音波検査,Dual-energy CT
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。