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特集 尿酸,XORと内皮細胞障害

1.総論 1)XORと活性酸素

岡本研西野武士

高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.1, 24-31, 2018

キサンチン酸化還元酵素(XOR)はプリン排泄系に属する酵素である。尿酸を産生する唯一の酵素として痛風治療薬の標的となっているため,医学的に重要な蛋白質である。XORは最初に見出されたO₂-産生酵素であり,それがスーパーオキシド不均化酵素の発見に繋がり,さらに虚血再灌流障害など,さまざまな病態に関与するなど活性酸素に関連する多くのトピックスをもっている。XORは特定の条件下で脱水素酵素型から酸化酵素型へ構造変化を起こし,種々の生理作用,病態に関与する。活性変換機構は複雑な構造変化のリレーシステムによるものである。
「KEY WORDS」キサンチン酸化還元酵素,キサンチンオキシダーゼ,キサンチンデヒドロゲナーゼ,活性酸素,活性変換

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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