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特集 高尿酸血症・痛風治療薬の臨床薬理

2.PK/PDに影響する諸要因 3)Pharmacogenomics

谷口敦夫

高尿酸血症と痛風 Vol.25 No.2, 32-36, 2017

PK/PDには薬物代謝酵素,トランスポーター,薬物が作用する代謝経路の酵素,受容体,シグナル分子などが関与するが,これらはおのおの対応する遺伝子にコードされるので,その遺伝子の多型や変異がPK/PDに影響する。アロプリノールでは重症薬疹に特定のHLA遺伝子が関与することが広く知られている。最近ではGWASによって,血清尿酸値低下作用にABCG2遺伝子の多型が関与することが示された。ベンズブロマロンの代謝にはCYP2C9が関与するが,この多型が本剤の重症肝障害に関与するかどうかは不明である。また,フェブキソスタットはUGTによりグルクロン酸抱合を受けるため,UGTの多型とAUCとの関連が示唆されているが,ゲノム薬理学の観点からの検討はきわめて少なく,今後が期待される。一方,痛風関節炎治療薬においては,投与期間が一般に短いためか痛風患者を対象とした検討はない。
「KEY WORDS」pharmacogenomics,変異,多型,GWAS,ABCG2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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