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特集 高尿酸血症・痛風治療薬の臨床薬理

1.高尿酸血症・痛風治療薬の分類と薬物動態学・薬力学(PK/PD)序論

岸愼治上田孝典

高尿酸血症と痛風 Vol.25 No.2, 14-19, 2017

薬剤が生体内に投与され,吸収(absorption)されて体循環血液中に入り,生体内に分布(distribution)し,肝臓などで代謝(metabolism)され,尿中などに排泄(excretion)されて生体内から消失する速度過程を記述する領域が薬物動態学(PK),作用部位に到達した薬物の薬物濃度とその薬理作用(有効性,副作用)を定量的に研究する学問分野が薬力学(PD)である。薬剤の効果を最大にし,毒性を最小限にするためには,すべての薬剤についてPK/PD理論に基づいて至適薬剤投与量が決定されなければならず,高尿酸血症・痛風治療薬においても例外ではない。高尿酸血症・痛風治療薬は,尿酸生成抑制薬,尿酸排泄促進薬,尿酸分解酵素薬,尿アルカリ化薬,痛風関節炎治療薬に大別されるが,同じカテゴリーの治療薬であっても,作用機序やPK/PDが異なり,併用薬との相互作用も異なるため注意が必要である。本稿ではPK/PD理論および各高尿酸血症治療薬のPK/PDについて概説する。
「KEY WORDS」pharmacokinetics,pharmacodynamics,ADME,尿酸生成抑制薬,尿酸排泄促進薬,尿酸分解酵素薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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