「はじめに」今回は「インスリン抵抗性を有する高尿酸血症・痛風の食事療法」をテーマとし,高尿酸血症・痛風の食事療法における基本ポイントに,インスリン抵抗性(耐糖能異常)が進行した糖尿病において『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013』1)で勧められているポイントを加えた食事療法を紹介する。
「インスリン抵抗性」インスリン抵抗性は糖尿病やメタボリックシンドロームの前段階と位置づけられる。遺伝的背景や運動不足,過食,過飲から肥満が進行し,蓄積した内臓脂肪を原因として,インスリン抵抗性,高インスリン血症,耐糖能異常が引き起こされる。さらに病態が進行すると,糖尿病や高血圧,それらを合併するメタボリックシンドロームに進展する。
「高尿酸血症とインスリン抵抗性」高尿酸血症とインスリン抵抗性/耐糖能異常は関連することが報告されている2)。高尿酸血症患者の6割以上にインスリン抵抗性(HOMA-IR>2.77)が認められるとの報告がある。また,血清尿酸値とHOMA-IR・血中インスリン濃度は,男女とも強い関連があることが大規模疫学調査[National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)Ⅲ]において認められている。
「インスリン抵抗性」インスリン抵抗性は糖尿病やメタボリックシンドロームの前段階と位置づけられる。遺伝的背景や運動不足,過食,過飲から肥満が進行し,蓄積した内臓脂肪を原因として,インスリン抵抗性,高インスリン血症,耐糖能異常が引き起こされる。さらに病態が進行すると,糖尿病や高血圧,それらを合併するメタボリックシンドロームに進展する。
「高尿酸血症とインスリン抵抗性」高尿酸血症とインスリン抵抗性/耐糖能異常は関連することが報告されている2)。高尿酸血症患者の6割以上にインスリン抵抗性(HOMA-IR>2.77)が認められるとの報告がある。また,血清尿酸値とHOMA-IR・血中インスリン濃度は,男女とも強い関連があることが大規模疫学調査[National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)Ⅲ]において認められている。