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患者教育実践講座

第45回 高尿酸血症・痛風患者のビールの飲み方について

藏城雅文

高尿酸血症と痛風 Vol.23 No.2, 86-88, 2015

「Ⅰ アルコール摂取量と痛風の発症」米国で痛風の既往がない47,150名の男性を対象に,アルコールの摂取を含めた生活習慣と痛風発症との関連を調べるため,12年間の前向き研究が行われた1)。その研究では,年齢,全エネルギー摂取量,BMIなど種々の因子で補正しても,非飲酒者と比べ,アルコールを1日平均15.0~29.9gを摂取する集団では,痛風発症の相対危険度が1.49倍,30.0~49.9gでは1.96倍,50g以上では2.53倍と有意に上昇していることが示され,痛風発症のリスクは飲酒量と比例して増加することが明らかにされている。
「Ⅱ アルコールの種類と痛風の発症」アルコール飲料の種類と痛風発症との関連についても上述の研究により解析が行われ,ビールが最も強く関連していることが示された1)。非飲酒者と比べ,ブランデー,ウイスキー,ジン,ウォッカなどの蒸留酒を1日1杯44mL(アルコール含有量:14g)摂取している集団における痛風発症の相対危険度は1.15倍の上昇に留まったのに対して,ビールを1日1本355mL(12.8g)摂取している集団における相対危険度は1.49倍と高値であった。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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