<< 一覧に戻る

特集 尿酸の功罪

【総論】3.性差

Sex difference of serum urate level

細山田真

高尿酸血症と痛風 Vol.23 No.2, 27-31, 2015

「Summary」血清尿酸値は男性では思春期に,女性では閉経後に上昇し,腎臓での尿酸クリアランス/クレアチニンクリアランス比は男性のほうが低いという性差が認められることから,性ホルモンによって腎臓での尿酸トランスポーターが影響を受けて血清尿酸値の性差が生じると考えられている。マウスでは腎臓での尿酸再吸収に働く尿酸/乳酸トランスポーターURAT1のテストステロンによる発現増加とエストロゲンによる発現低下,同じく尿酸再吸収に働くNa-乳酸トランスポーターSMCT1のテストステロンによる発現増加とプロゲステロンによる発現低下が認められた。したがって,思春期男性ではテストステロンの作用によりSMCT1とURAT1の発現が上昇して尿酸再吸収が亢進し,閉経前女性ではエストロゲンとプロゲステロンの作用によりSMCT1とURAT1の発現が低下して尿酸再吸収が抑制されるために,全体として血清尿酸値の性差が生じると予想される。
「Key Words」アンドロゲン,エストロゲン,URAT1,SMCT,GLUT9,ABCG2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る