「Summary」尿酸はヒトにおけるプリン代謝の最終生成物であり,血漿中には約300μMと高濃度存在する。その重要な生理機能の1つとして,生体内で生成するラジカルを消去することが挙げられる。酸化ストレスにより生成した蛋白質,脂質等のラジカルおよびその酸素分子との反応により生成するパーオキシラジカルは尿酸とすみやかに反応する。さらにその結果生成する尿酸ラジカルは,アスコルビン酸によりすみやかに還元され,再生される。このことは尿酸が酸化ストレスにより受けた傷害を修復する重要な機能をもっていることを示す。
「はじめに」ヒトおよび霊長類では,尿酸はアデニン,グアニン等のプリン塩基よりキサンチンを経て生成される最終産物である(図1)。ヒポキサンチンからキサンチン,キサンチンから尿酸への生成はキサンチン酸化酵素により肝臓で行われる。
「Key Words」尿酸,ラジカルスカベンジャー,蛋白質ラジカルの修復,アスコルビン酸
「はじめに」ヒトおよび霊長類では,尿酸はアデニン,グアニン等のプリン塩基よりキサンチンを経て生成される最終産物である(図1)。ヒポキサンチンからキサンチン,キサンチンから尿酸への生成はキサンチン酸化酵素により肝臓で行われる。
「Key Words」尿酸,ラジカルスカベンジャー,蛋白質ラジカルの修復,アスコルビン酸