特集 フレイル・サルコペニアと排尿障害
理学療法士の立場から
排尿障害プラクティス Vol.30 No.2, 44-48, 2023
フレイルの中核因子であるサルコペニアでは,特に下肢筋の骨格筋量減少を認めることから,下肢筋と解剖学的連結の強い骨盤底筋群の機能低下を招く可能性が考えられる。尿失禁などの骨盤底機能障害では,骨盤底筋群の機能改善を目的とした骨盤底筋訓練が第一選択となるが,フレイル・サルコペニアと併発している排尿障害の場合には,骨盤底筋訓練のみならず,レジスタンストレーニングやバランストレーニングなどの多要素からなる複合的運動プログラムの提供が望ましい。
「KEY WORDS」骨盤底筋訓練(PFMT),理学療法,レジスタンストレーニング,複合的運動プログラム
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