特集 間質性膀胱炎―新たな展開
クリニックでの診療
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.30 No.1 47-51,
2022
著者名
南里 正晴
/
松尾 学
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
泌尿器科クリニック,間質性膀胱炎・膀胱痛症候群,ハンナ病変,対費用効果,病診連携
泌尿器科クリニックで間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(IC/BPS)を疑う患者に遭遇することは稀ではない。しかし,診断・治療の経験が乏しいことが理由で他の病院へ患者を紹介するケースが増えている。IC/BPSの診断で重要なのは本疾患を疑ったときに積極的に膀胱鏡検査を行いハンナ病変の有無を確認することと,上皮内癌など他の疾患との鑑別を行うことであり,クリニックでも十分に対応できる。治療においては保存的治療やDMSO膀胱内注入療法などクリニックで実施できる治療もあるが,対費用効果が悪いことが問題点である。
患者が医療機関を転々とせずに済むようにクリニックでの診断と治療を充実させ,各地域における病診連携を構築しなければならない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。