特集 間質性膀胱炎―新たな展開
治療
3)膀胱内注入療法
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.30 No.1 36-40,
2022
著者名
加賀 勘家
/
鎌迫 智彦
/
加賀 麻祐子
/
布施 美樹
/
石塚 満
/
山西 友典
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
ハンナ型間質性膀胱炎,ジメチルスルホキシド,ヘパリン,リドカイン,ヒアルロン酸
間質性膀胱炎(IC)において,これまでにさまざまな薬剤の膀胱内注入の有効性が報告されてきたが,保険未収載であった。国内第III相試験を受けて,2021年4月にジメチルスルホキシド(DMSO)(ジムソ®膀胱内注入液50%)のハンナ型間質性膀胱炎(HIC)への保険適用が認められた。DMSOの膀胱内注入により,間質性膀胱炎症状スコア・問題スコア,膀胱痛,24時間排尿回数などの改善が得られる。本稿では,DMSOのほか,保険未収載ではあるが,これまでに有効性が報告されている膀胱内注入用の薬剤について紹介する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。