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特集 女性骨盤底医学の最前線

骨盤臓器脱と腹圧性尿失禁の診断

2)尿流動態検査

橘田岳也千葉博基樋口まどか日下部直久篠原信雄

排尿障害プラクティス Vol.29 No.2, 24-30, 2021

尿流動態検査(urodynamics;UDS)は,患者と医療従事者の双方にとって,下部尿路機能における情報を最大限引き出し,治療に結びつける必要がある検査である。骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse;POP)を有した患者に対するUDSによって,潜在性腹圧性尿失禁(stress urinary incontinence;SUI)の検出が可能となり,POP手術施行時に同時に尿失禁の手術をするかどうか,参考になる情報提供が可能となる。SUIに対するUDSは,典型的な臨床所見を呈する“純粋な”SUIでの検査の意義は低い。しかし,混合性尿失禁,排尿筋過活動や排尿困難などを合併する複雑な病態にUDSは必要と考えられる。UDSの結果が,コンサルトあるいは治療に及ぼす影響について明確に理解したうえで施行すべきであろう。
「KEY WORDS」骨盤臓器脱,腹圧性尿失禁,尿流動態検査,ウロダイナミクス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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