特集 難治性過活動膀胱
薬物療法
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.29 No.1 40-46,
2021
著者名
和田 直樹
/
阿部 紀之
/
宮内 琴菜
/
柿崎 秀宏
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
泌尿器科
/
腎臓内科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
抗コリン薬,β₃作動薬,併用療法,難治性,過活動膀胱
•現在の定義では,抗コリン薬とβ₃アドレナリン受容体作動薬(β₃作動薬)の併用療法を含めた薬物治療を行っても抵抗性である場合を難治性過活動膀胱(overactive bladder;OAB)という。
•抗コリン薬とβ₃作動薬の併用療法は長期的にも良好な改善効果が期待される。併用療法による有害事象は,抗コリン薬単独によるものと同等であるが,高齢者においてはその発生頻度が高い可能性があり,注意を要する。
•既存薬のOABへの適応や,新規OAB治療薬の開発が望まれる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。