特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版を読み解く
薬物療法~過活動膀胱と低活動膀胱の薬物療法についての最近の話題~
排尿障害プラクティス Vol.28 No.2, 50-55, 2020
女性下部尿路症状の病態はさまざまなものがあり,原因は膀胱や尿道にとどまらず,骨盤臓器脱など女性特有の骨盤底機能障害も考慮する必要がある。治療の第一選択の1つは薬物療法である。薬物療法においては,蓄尿障害に対しては多くの薬剤が存在し,『女性下部尿路症状診療ガイドライン第1版』では記載のなかった薬剤が第2版では紹介されている。しかし,排尿障害に対する薬剤は少なく,開発も遅れていたが,最近では新しい薬剤の治験が進行中である。本稿では,『女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版』のなかから,薬物療法に関する重要な話題をいくつか概説した。
「KEY WORDS」女性下部尿路症状,治療,薬物療法,過活動膀胱,低活動膀胱
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