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特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版を読み解く

病態と診断~特に女性ホルモンの欠乏と心因性ストレスに注目して~

横山修

排尿障害プラクティス Vol.28 No.2, 35-42, 2020

女性のライフサイクルのなかで妊娠,出産,更年期に続く閉経は,下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)の発生と密に関連しており,特に更年期以降のエストロゲン低下にともなう腟,外陰部,下部尿路の萎縮が原因で生じるさまざまな症状を総括した症状症候群は,閉経後性器尿路症候群として定義されている。エストロゲン欠乏による下部尿路に対する影響として,膀胱平滑筋の収縮異常や線維化,膀胱粘膜の血流減少,膀胱上皮glyco-saminoglycan layerの障害,尿道平滑筋の機能変化を生じる可能性が示唆されている。ホルモン補充療法の有用性についても意見の分かれるところである。また,女性のLUTSは心因性ストレスの影響を受けやすく,状況によっては尿の排出障害が生じたり,蓄尿障害が生じたりする。診断についても骨盤底,生殖器の診察が重要であり概説する。
「KEY WORDS」下部尿路症状,病態,女性ホルモン,膀胱,心理ストレス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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