特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版を読み解く
ガイドライン改訂の要点と診療アルゴリズムの解説
排尿障害プラクティス Vol.28 No.2, 16-20, 2020
初版の『女性下部尿路症状診療ガイドライン』1)は2013年11月に発行され,女性下部尿路症状の診療を包括的に扱ったガイドラインとしては,世界初である。近年,新しい治療法も登場してきたため,6年ぶりに内容が改訂された。ポイントは,専門的診療アルゴリズムの改訂,Clinical Question(CQ)の増加[骨盤臓器脱と下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS),LUTSと性機能,新規β₃作動薬のビベグロン,抗コリン薬とβ₃作動薬の併用療法,抗コリン薬またはβ₃作動薬の認知機能への影響,難治性過活動膀胱に対する仙骨神経刺激療法と膀胱鏡下ボツリヌス毒素注入手術,経腟メッシュ手術に関する米国食品医薬品局(FDA)勧告と尿道スリング手術など]とGenitourinary syndrome of menopause(GSM)についての記載である。
「KEY WORDS」女性下部尿路症状,診療ガイドライン,診療アルゴリズム
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。