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特集 夜間頻尿診療ガイドライン第2版を読み解く

夜間多尿に対する薬物療法

横山修

排尿障害プラクティス Vol.28 No.1, 50-55, 2020

夜間多尿は夜間頻尿の原因として大きな比重を占めているが,これまで保険収載された薬剤はなかった。しかし,2019年6月に「男性における夜間多尿による夜間頻尿」にデスモプレシン25μgと50μg製剤が保険適応となり,新たな治療選択肢が登場した。低ナトリウム血症の患者,習慣性または心因性多飲症の患者,腎機能障害のある患者,利尿薬・副腎皮質ステロイド薬投与中の患者などには投与禁忌であるが,適応さえ誤らなければ有効性は高いと報告されている。その他,夜間頻尿に適応はないが有効とされる利尿薬,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs),α₁アドレナリン受容体遮断薬,抗ムスカリン薬についてもエビデンスを紹介する。
「KEY WORDS」夜間多尿,デスモプレシン,利尿薬,NSAIDs,α₁アドレナリン受容体遮断薬,抗ムスカリン薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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