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特集 夜間頻尿診療ガイドライン第2版を読み解く

特集に寄せて

柿崎秀宏

排尿障害プラクティス Vol.28 No.1, 13, 2020

2009年にわが国で初めて『夜間頻尿診療ガイドライン』が刊行され,臨床の場で長らく使用されてきた。それから実に11年を経て改訂され,この度第2版として刊行された。今回の特集テーマは,「夜間頻尿診療ガイドライン第2版を読み解く」である。
下部尿路症状としての夜間頻尿の病態は多岐にわたる。膀胱蓄尿障害,夜間多尿,睡眠障害などが夜間頻尿の病態に関与する。もはや前立腺肥大症や過活動膀胱のみで夜間頻尿を説明できないことは,泌尿器科医の間では周知の事実である。夜間頻尿の原因を系統的に評価し,アルゴリズムに沿って適切な治療を実践することが必須である。欧米では,夜間多尿にともなう夜間頻尿に対して経口デスモプレシン製剤が使用されてきたが,最近になってわが国でも本製剤が承認され,夜間頻尿の治療オプションが充実することとなった。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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