特集 排尿自立指導―その導入と発展
看護職を含む多職種による排尿自立指導料
排尿障害プラクティス Vol.27 No.1, 50-56, 2019
平成28年度の診療報酬改定時に排尿自立指導料が新規に保険収載された。この指導料では,病棟看護師が情報収集を行い,この情報を基に泌尿器科医と看護職や,理学療法士,作業療法士などが排尿ケアチームとして専門的なアセスメントを行い,再び病棟看護師が排尿ケアを実施することにより算定ができる。本稿では,排尿ケアチームを構成する各職種に求められる要件と,排尿自立指導に多職種で関わる意義や指導料開始による変化について概説する。今後は,施設内に留まらず,地域や在宅療養においても多職種が協働して取り組む排尿自立の効果の普及を期待したい。
「KEY WORDS」排尿自立指導料,下部尿路症状,下部尿路機能障害,排尿のアセスメント,包括的排尿ケア
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