特集 歩行障害・認知症をともなうLUTSの診方
【歩行障害・認知症とは】歩行障害の原因疾患と鑑別
排尿障害プラクティス Vol.26 No.1, 18-24, 2018
歩行障害と認知症は,高齢者に非常に多い。人口の高齢化を受けて,歩行障害・認知症をともなう下部尿路症状(LUTS)患者さんが,今後ますます増える可能性がある。歩行障害は,高齢者では避けて通れない問題で,80歳代では3人に2人が有しているともいわれ,基礎疾患は多因子性と考えられる。ベッドサイドでは,かくれ脳梗塞・レビー小体型認知症などの神経内科の病気,腰椎症・膝関節症などの整形外科の病気,および全科にかかわる廃用性筋萎縮(サルコペニア)などがしばしばみられる。認知症も,高齢者では避けて通れない問題で,80歳代では3人に1人が有しているともいわれる。ベッドサイドでは,神経内科と精神科にまたがるアルツハイマー病・かくれ脳梗塞・レビー小体型認知症と,脳外科の正常圧水頭症などがしばしばみられる。これらの高齢者に多い疾患と,LUTSとの関連について述べる。
「KEY WORDS」歩行障害,認知症,アルツハイマー病,かくれ脳梗塞,レビー小体型認知症
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。