泌尿器科の外来患者の半数近くは下部尿路症状(LUTS)を訴えて受診する中高齢男性である。また,連携する病院・診療所からの紹介患者も少なくない。泌尿器科専門医であれば,その病態をよく理解し,診断・治療の実践には熟達している必要がある。
この患者群に対する診療ガイドラインが2017年4月に日本泌尿器科学会により改訂・発刊された。その解説が本誌の特集で組まれている。著者の先生方はガイドラインの作成委員であり,ご執筆に感謝申し上げたい。