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症例報告 女性近位尿道への転移性腫瘤により膀胱出口部閉塞をきたした再発性悪性リンパ腫の1例
排尿障害プラクティス Vol.25 No.1, 94-96, 2017
53歳,女性。3年前に悪性リンパ腫の既往があり,化学療法にて完全奏効が得られていた。1週間前からの排尿困難を主訴として当院泌尿器科を受診した。膀胱鏡検査にて,膀胱頸部の12時方向を中心に膀胱内への突出所見を認めた。経腟針生検による病理組織学的検査所見により悪性リンパ腫の再発であると診断された。我々が調べ得た限りでは,近位尿道に悪性リンパ腫が腫瘤性病変を形成し,膀胱出口部閉塞をきたしたとの報告はなく,極めて稀な症例と考えられる。
「KEY WORDS」悪性リンパ腫,膀胱出口部閉塞,排尿困難
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。