下部尿路症状の中で最も煩わしい症状の1つである夜間頻尿は,メタボリックシンドローム,あるいはその構成要素である肥満,高血圧,高血糖などと関連する。夜間頻尿の治療は難渋することも多い一方で,自然寛解を起こすことも珍しくはなく,そこには背景にある疾患の改善などの変化が影響している可能性もある。夜間頻尿においては,その背景にある疾患の存在や,その変化を意識しながら,原因を丁寧に探っていく診療が大切であると考える。
「KEY WORDS」自然史,高血圧,糖尿病,肥満,脂質代謝異常
「KEY WORDS」自然史,高血圧,糖尿病,肥満,脂質代謝異常