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特集 夜間頻尿のパラダイムシフト

特集に寄せて

後藤百万

排尿障害プラクティス Vol.25 No.1, 15, 2017

夜間頻尿は,わが国の疫学調査によれば40歳以上の男女の69%,約4,500万人が罹患する極めて頻度の高いもので,日常の泌尿器科外来診療においても最も多くみられる愁訴の1つです。また,高齢者では,夜間頻尿は転倒に関与し,骨折,寝たきり状態を誘発することもあり,介護予防の点からも重視すべき症状です。夜間頻尿の原因は下部尿路機能障害のみならず,循環器系・内分泌系・呼吸器系疾患,さらには睡眠障害まで多岐にわたり,夜間頻尿の対処や治療においては,正確に病態を把握したうえで適切な治療を選択することが重要となります。夜間頻尿を有する膨大な患者数,またその多彩な病態という観点から,実践的な診療においては,泌尿器科と他診療科の医師の連携が非常に重要となります。近年,泌尿器科領域のみならず,内科などの他領域において夜間頻尿への関心が高まり,疫学,病態,診療,治療など様々な分野で新しい知見が報告され,パラダイムシフトが起こりつつあります。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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