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特集 生活習慣病と下部尿路症状

糖尿病と下部尿路症状

山本新九郎清水翔吾井上啓史齊藤源顕

排尿障害プラクティス Vol.24 No.1, 45-51, 2016

糖尿病に付随する膀胱機能障害は19世紀中頃より知られており, 古典的には尿意の鈍麻・消失, 膀胱容量の増加, 排尿筋収縮力低下や残尿量の増加が知られている。近年の疫学調査で,糖尿病に付随する下部尿路機能障害(lower urinary tract dysfunction;LUTD)は低活動膀胱以外にも過活動膀胱(overactive bladder;OAB)や排尿筋括約筋協調不全(detrusor sphincter dyssynergia;DSD)などの多彩な下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)を呈することがわかってきた。本稿では糖尿病に付随するLUTSについて概説する。
「はじめに」平成24年の国民健康・栄養調査では,日本国内の「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性15.2%,女性8.7%であり,約950万人と報告され,増加傾向が続いている1)。米国では,人口の8.3%が糖尿病に罹患していると予測され,糖尿病の内訳は,2型糖尿病が90~95%,1型糖尿病が5~10%と報告されている2)。
「Key Words」糖尿病,下部尿路症状,過活動膀胱,低活動膀胱

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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