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特集 生活習慣病と下部尿路症状

高血圧と下部尿路症状

伊藤秀明

排尿障害プラクティス Vol.24 No.1, 39-44, 2016

近年,高血圧と下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)は深く関連することがわかってきた。交感神経機能亢進をきたし,蓄尿症状・排尿症状をともに引き起こす。利尿薬による多尿,動脈硬化による下部尿路の血流減少なども関与していると考えられている。高血圧にともなうLUTSに対する治療は生活習慣の改善,高血圧の治療,LUTSの治療を同時に行うことが効果的で,単独の治療では不十分な場合も多くLUTSの進展,重症化をきたすことになる。LUTSの診断,治療においては,高血圧のスクリーニングや治療も重要であると考える。LUTS治療とは無関係と考えられる高血圧の治療薬のなかにも有効なものがあり,今後期待される。
「はじめに」多くの疫学調査から,生活習慣病やメタボリック症候群関連疾患が下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)に関連することが報告されている1)。LUTSは性別に関係なく加齢により増加する疾患であり,また,動脈硬化も加齢にともなう一般的な現象である。
「Key Words」高血圧,LUTS,交感神経機能亢進,動脈硬化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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