<< 一覧に戻る

特集 生活習慣病と下部尿路症状

メタボリック症候群と下部尿路症状

大垣憲司

排尿障害プラクティス Vol.24 No.1, 23-31, 2016

メタボリック症候群(metabolic syndrome;MetS)は「インスリン抵抗性,動脈硬化惹起性脂質代謝異常,血圧高値を個人に合併する心血管病易発症状態」と定義され,これらの危険因子の上流に共通の基盤として内臓脂肪蓄積の存在があると考えられている。下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)とは,尿の貯留や排出に関係する症状を広く意味する用語で,各個人が主観的に認知したものである。肥満は万病のもとと言うようにMetSがLUTSと関連するという意見は泌尿器科医でも多いだろう。MetSが提唱されてから泌尿器科領域でも,その関連性が問われ多くの調査がなされている。
「はじめに」メタボリック症候群(metabolic syndrome;MetS)は内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖・脂質異常・高血圧を呈する病態であり,それぞれが重複した場合は心血管疾患・脳血管疾患などの発症リスクが高いため,内臓脂肪を減少させることでそれらの発症リスクの低減が図られるという考え方が基本にある1)2)。
「Key Words」メタボリック症候群,下部尿路症状,前立腺肥大症,加齢,人種差

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る