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特集 改訂・刷新された過活動膀胱診療ガイドライン

小児OABの診療

柿崎秀宏北雅史渡邊成樹

排尿障害プラクティス Vol.23 No.2, 69-76, 2015

小児の過活動膀胱(OAB)は成人とほぼ同等の頻度で認められ,患児のself-esteemにも多大な影響を及ぼすことから,適切な診断と治療が望まれる。小児のOABの診断においては,Dysfunctional Voiding Symptom Score(DVSS)の活用が望ましい。小児のOABの初期治療として行動療法が重要であり,特に排尿指導と排便管理を適切に行うことが不可欠である。行動療法で効果が認められない場合には,抗コリン薬による薬物療法を併用する。海外の臨床試験において小児における抗コリン薬の有効性,安全性が報告されているが,その使用にあたっては副作用の発現を含め注意深い観察が必要である。
「緒言」『過活動膀胱診療ガイドライン』改訂版のなかの本稿の執筆にあたっては,過活動膀胱(overactive bladder;OAB)および小児をキーワードとして2004年以降の文献を検索し,PubMedから原著論文246編,メタアナリシス17編,総説論文28編,医学中央雑誌から原著論文33編を同定した。これらのうち,小児のOABに対する治療として適切かつ重要と思われる29論文を引用するとともに,2006年国際小児禁制学会(International Children’s Continence Society;ICCS)の報告1)およびこれまでの重要な論文を参考にした。
「Key Words」小児,過活動膀胱(OAB),行動療法,薬物療法,排便障害

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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