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特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン

治療(1)行動療法

山西友典布施美樹柴田千晴内山智之

排尿障害プラクティス Vol.22 No.2, 37-42, 2014

女性下部尿路症状の行動療法には, 生活指導, 理学療法, 計画療法がある. 理学療法は骨盤底筋訓練が中心で, バイオフィードバック訓練などもある. 計画療法は膀胱訓練が中心であり, 定時排尿, 習慣法, 促し法などがある. 電気・磁気刺激療法は切迫性, 腹圧性尿失禁ともに有効であるが, 刺激条件が異なる. 磁気刺激療法は, 原理的には電気刺激療法と同様であるが, 非侵襲的で, わが国でsham刺激との大規模比較試験により有効性, 安全性が報告された. 医療専門職による行動療法統合プログラムは, 生活指導と膀胱訓練, 骨盤底筋訓練, さらには観察下強化訓練, バイオフィードバック訓練, 電気・磁気療法などを含めた包括的な行動療法である.
「はじめに」女性下部尿路症状(female lower urinary tract symptoms ; FLUTS)の行動療法には, 生活指導, 理学療法, 計画療法, 補助療法がある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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