【特集 下部尿路機能障害と膀胱血流】
膀胱血流とバイオマーカー
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.21 No.4 58-63,
2014
著者名
横山光彦
/
永井敦
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器
診療科目
産婦人科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
排尿障害プラクティス
バイオマーカーとは, 主に疾患の病態把握などを数値化, 定量化して示すことができる指標である. 近年, 下部尿路機能障害と尿中バイオマーカー, 特に過活動膀胱(OAB)と神経成長因子(NGF)との関連についての研究が進んでいる. その他にも脳由来神経栄養因子(BDNF), プロスタグランディン(PGs), サイトカイン, C反応性蛋白(CRP)といった物質とOABとの相関についても検討がなされている. われわれは, 酸化ストレスのマーカーである8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)と下部尿路機能障害との関連を検討したので報告するとともに, 膀胱虚血, 主には過活動膀胱におけるバイオマーカーについて現状を述べた. 「はじめに」バイオマーカーとは, 主に疾患の病態把握などを数値化, 定量化して示すことができる指標である. 特に泌尿器科領域では前立腺癌における前立腺特異抗原(prostate specific antigen; PSA)がその代表である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。