【特集 パーキンソン病の排泄障害】
特集に寄せて
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.21 No.1 5,
2013
著者名
榊原 隆次
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
神経疾患
/
泌尿器
診療科目
産婦人科
/
消化器内科
/
泌尿器科
/
神経内科
媒体
排尿障害プラクティス
パーキンソン病(Parkinson's disease; PD)の排泄障害は, 1817年のJames Parkinsonによる原著にも記載があり, 非常に頻度が高い症候である. 近年の病理・薬理・生理・画像等の進歩によりPDが全身疾患(自律神経系について)であることか明らかにされ, 従来手さぐり状態であったPDの排泄障害の対処と治療を病態生理に基づいて行うことが, ある程度可能になってきた. さらに, 生活の質(quality of life; QOL)の観点から, PDの排泄障害が注目されている. また, 消化管障害についてはPDの初期症候('かくれパーキンソン病')として大きく注目されている. 排泄障害の中で, 排尿障害はPDの主に中枢病変を, 排便障害は末梢病変を反映するものと思われる. 本特集ではPDの排泄障害の診断と治療について, 各領域でアクティブに活躍中の先生方にご執筆をお願いした. 本特集を一読頂くことでPDの排泄障害の最新の様子が分かり, 明日からのPD患者さんの診療に役立つものと期待する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。