治療法紹介
(蓄尿障害)Magnetic stimulation
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.20 No.4 73-77,
2012
著者名
山口千晴
/
山西 友典
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布施 美樹
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内山智之
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器
診療科目
一般内科
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産婦人科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
排尿障害プラクティス
「電気・磁気刺激療法の種類」Neuromodulationの方法には電気刺激療法(干渉低周波を含む), 磁気刺激療法, 体内植え込み式電気刺激療法(仙髄神経電気刺激療法:sacral nerve root stimulation;SNS)などがある(表1). 電気刺激療法の尿失禁に対する有効性は多数報告されてきた. そのメカニズムも解明されてきており, 腹圧性尿失禁に対する効果は骨盤底筋群における収縮性を増強させるためとされ, 切迫性尿失禁に対する効果は排尿反射の抑制によると考えられている. 現在, 用いられている方法としては, 体外電極を用いた短期的刺激法があり, 家庭で使用できる小型の骨盤底電気刺激療法や干渉低周波療法がある. また, 体内電極を使用した持続的刺激法として, SNSがある. しかし, わが国で保険適応となっているものは干渉低周波療法のみである1, 2). そのような背景のもと, 近年, 電気刺激療法と同様の原理で神経・筋を刺激するが, 刺激痛などを伴わない非侵襲的な刺激法として磁気刺激療法が開発されたので, その原理, 尿失禁などに対する効果について概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。