前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)の診断において, まず症状の評価が重要であり, 次いで本疾患がQOL疾患であることからQOLの評価も必要である. その際に用いられる質問票が, 症状には国際前立腺症状スコア(international prostate symptom score;IPSS)であり, QOLにはQOLスコアである. また, これらとともに, 時として前立腺肥大症影響度スコア(BPH impact index;BII)も用いられることがある. これらの問診票は十分に認知されたもので, 世界的に広く使用されている. そこで, 本稿ではこれらの問診票について概説するとともに, これまで筆者が関係した研究結果について言及した.
「はじめに」国際前立腺症状スコア(international prostate symptom score;IPSS)は, 前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)患者に対してアンケート方式で実施する自覚症状の評価スコアであり, この存在はあまりにも有名すぎて, 本誌の読者の中にご存知でない方は皆無と思われる.
「はじめに」国際前立腺症状スコア(international prostate symptom score;IPSS)は, 前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)患者に対してアンケート方式で実施する自覚症状の評価スコアであり, この存在はあまりにも有名すぎて, 本誌の読者の中にご存知でない方は皆無と思われる.