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特集 BPHの診療ガイドライン

BPHの外科治療:TURPとの比較

関成人村上知彦

排尿障害プラクティス Vol.20 No.4, 29-35, 2012

2011年に作成された『前立腺肥大症診療ガイドライン』では, 各外科的治療法に関してEBM(evidence based medicine)に基づいた解説がなされている. 外科的治療法は, 組織の切除(resection)ないしは核出(enucleation), あるいは蒸散(vaporization)を主体とする方法と, 組織の熱凝固, 変性を主体とする方法に大別される. 一般的に組織の切除・核出あるいは蒸散を主体とする治療法の有効性は高いが, 周術期の合併症には注意が必要である. 一方, 組織の熱凝固・変性を主体とする治療法は, 術中および周術期の安全性は高いものの, その効果は前者と比べて劣り, 中長期的な再治療率が高い傾向にある. BPHの外科的治療では, 前立腺や患者の特性とともに, 施設の設備と術者の習得度を総合的に考慮して術式を選択することが大切である.
「はじめに」前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)に対する外科治療は, 下部尿路症状(lower urinary tract symptom;LUTS)に加え, 他覚所見(尿流量や残尿量)をよく改善するため, 難治性あるいは再発性の尿閉やBPHに伴う重篤な合併症(持続する血尿, 膀胱結石, 再発性尿路感染症など)を呈する症例, あるいは中等度から重度のLUTSを有する症例に対する有力な治療選択肢となっている.
「Key Words」核出術, 蒸散術, TURP, PVP, HoLEP

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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