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特集 BPHの診療ガイドライン

特集に寄せて

本間之夫

排尿障害プラクティス Vol.20 No.4, 5, 2012

前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)は泌尿器科医にとっていろいろな意味で重要な疾患である. まずは, 最も頻度が高く一般社会に最も知られている泌尿器科疾患であろう. 当然, 外来診療や入院診療においても頻繁に診察することになる. また, 治療には内科的・外科的治療の両方があり, いずれも泌尿器科医が専属的に対応する. 手術もそれほど困難なものではなく, 専門医と呼ばれるには, その習得は必須である. したがって, この病気に関しては, 泌尿器科医は知識と技術を確実に身につけて, 内科的・外科的な多様な治療を使いこなすことが求められる. そのような社会的責任の観点から, 泌尿器科医を対象とした前立腺肥大症のガイドラインが10年ぶりに発行されたことの意義は高い. 今回の特集は, そのガイドラインを要約したものである. 執筆はすべて担当して頂いた先生方に依頼しているので, ガイトラインの全容をカバーしつつ, 重要な点にポイントを絞った内容となっている. このガイドラインを使うのは泌尿器科専門医であるという観点からは, 排尿障害に関する他のガイドライン(過活動膀胱, 夜間頻尿, 間質性膀胱炎)とりわけ, 『男性下部尿路症状診療ガイドライン』を併せて理解して頂く必要がある. 男性下部尿路症状のガイドラインは泌尿器科医以外の医師や医師以外の医療関係者も対象とするのに対して, 前立腺肥大症のガイドラインは, 泌尿器科の専門医を対象とする. したがって, 『前立腺肥大症診療ガイドライン』を理解するには, まず, 『男性下部尿路症状診療ガイドライン』を押さえておく必要があるのである. その点も踏まえてお読み願いたい. 本特集が, 前立腺肥大症の診療にお役に立てば幸いである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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