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前立腺癌

第32回 前立腺癌診療ガイドライン2012:改訂のポイント

筧善行

排尿障害プラクティス Vol.20 No.3, 61-65, 2012

「はじめに」前立腺癌診療ガイドライン初版は2006年に上梓された. 泌尿器科悪性腫瘍に対する診療ガイドラインとしてはわが国初であった. まず, 初版作成の背景を簡単に紹介したい. 当時, わが国ではどの領域の悪性腫瘍に関しても診療ガイドラインの整備は立ち遅れていた. しかし, 癌診療の均てん化や標準化に関する国民からの強い要望などが契機となり, 厚生労働省に医療技術評価総合研究事業が立ち上げられ, その一環として厚生労働省科学研究費による平田班が組織された. それと連動する形で日本癌治療学会内に診療ガイドライン作成委員会が組織され, 各科領域の悪性腫瘍に対するガイドラインの作成が一斉に開始された. このようにして泌尿器科領域では, まず前立腺癌に対する診療ガイドラインの作成が開始されたのである. 一般的に診療ガイドラインの命は3年くらいといわれる. National Comprehensive Cancer Network(NCCN)のガイドラインはupdateをするための作業チームがあり, きわめて頻繁に更新・改訂作業が行われている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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