「はじめに」この会議は4回目で, 排尿・排泄に関して世界の専門家150名がいろいろな専門分科会に分かれて, 失禁のいろいろな問題を世界中の論文をもとに証拠に基づく推奨度を決めて, 発表をする会議である. 私の専門委員会は「Committee19:Bladder Pain Syndrome」で, 2003年の第1回および2007年の第2回京都間質性膀胱炎国際会議の運営委員のハンノ(Philip Hanno)先生が座長であった. 他の委員はArndt van Ophoven(ドイツ), Alex Lin(台湾), Jorgen Nordling(デンマーク), Leroy Nyberg(米国)と私であった. 会議の前にinternet会議やemailのやり取りはしていたが, その時点ですでに, ノールディング(Nordling)先生の主催したESSIC(欧州間質性膀胱炎会議)で提唱されていたbladder pain syndrome(BPS)の診断概念が世界各地の委員に混乱を招いていた. 具体的には, IC/PBS/BPSと1つの疾患に対して3つの定義ができてしまい, 波乱含みの会議であった.
※記事内容は発行当時のものです。
【現在】上田朋宏(泌尿器科上田クリニック)
※記事内容は発行当時のものです。
【現在】上田朋宏(泌尿器科上田クリニック)