<< 一覧に戻る

骨盤内手術に必要な骨盤の解剖

前立腺全摘除術に必要な骨盤の解剖

武中篤藤澤正人

排尿障害プラクティス Vol.17 No.4, 55-61, 2009

「はじめに」近年の前立腺全摘除術は, 標準術式としての恥骨後式(RRP)だけではなく, 腹腔鏡下(LRP)やロボット手術(RALP)といった, より先進的かつ低侵襲な手法を用いて行われるようになり, これまで以上に骨盤外科解剖に関する理解が必要となってきた. 本稿では, これらの技術修得に必須である骨盤解剖の中で, 特に神経解剖に焦点を絞り解説し, これらの知見に基づいた新しい神経温存術式の考え方について説明する. 「術野には現れない神経」直腸外科や婦人科手術と比較し, 前立腺全摘除術の術野で遭遇する神経は, 自律神経系, 体性神経系, いずれにおいてもより末梢の分枝であることが多く, 一般に裸眼では同定困難なことが多い. それゆえ, 直接術野には現れないが, その中枢側の神経解剖を熟知しておくことは, 神経温存手術を確立するうえで非常に重要である. 「1 下腹神経(hypogastric nerve)(図1)」上下腹神経叢は大動脈分岐部付近で左右に分かれ下腹神経となり, 尿管の背内側から直腸側面を通り骨盤神経叢に達する.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る