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小児排尿障害up date

二分脊椎症における診療連携

浪間孝重中川晴夫竹内晃池田義弘星清継白根礼造諸根彬大沼徹太郎

排尿障害プラクティス Vol.15 No.1, 50-55, 2007

二分脊椎症は, 脊髄髄膜瘤などの顕性二分脊椎症(顕性例)と脊髄脂肪腫などの潜在性二分脊椎症(潜在例)に分類されるが, その臨床経過は症例により多様性に富んでいる. とりわけ顕性例では, 生下時から成人に至る長期間の多分野での専門的な医療がなされることが多く, 円滑なチーム医療のためにも綿密で迅速な診療連携の実践が必要な疾患といえる. 今回, 「二分脊椎症は変化する」をキーワードに, 負の変化を見逃さないために, 医療側(脳外科・整形外科・泌尿器科)からみた診療連携に必要な情報として, 遅発性脊髄係留症候群, 仙骨形成不全合併脊髄脂肪腫, 思春期早発症とラテックスアレルギーを取り上げた. またQOLの医学の視点から, 患者側からみた望まれる診療連携について, 宮城県での取り組みとアンケートによる実態調査を行った. なお, 排便障害に対する小児外科との診療連携も重要であるが, 紙面の関係で本稿では言及しなかった. 「はじめに」 二分脊椎症診療のキーワードは, 「二分脊椎症は変化する」である. 二分脊椎症の診療は, 生存率10%の救命の医学の時代から, 今や老年期までの長期生存を前提としたQOLの医学へと変貌している. また, 泌尿器科においても, 尿路管理の主目標が年齢により腎機能保護から尿失禁対策へと推移することは, 年齢別に細分化された「二分脊椎症に伴う下部尿路機能障害の診療ガイドライン」からもみてとれる1).

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