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小児排尿障害up date

排尿障害の評価における排尿時膀胱尿道造影の診断基準

中井秀郎森健一木原敏晴安田耕作

排尿障害プラクティス Vol.15 No.1, 29-37, 2007

小児の排尿障害の診断に排尿時膀胱尿道造影は不可欠の検査である. しばしば難治性の遺尿症男子にも施行されるが, そこで描出される尿道異常形態は, 必ずしも画一的ではなく, 閉塞の有無, 程度, 部位診断などに難渋することが少なくない. 本稿では, 限られた自験例の経験に基づき, 造影像と内視鏡所見を照合して, どのような画像所見が内視鏡検査の適応となるべきかを検討し, 診断基準の一案を提示した. 「はじめに」 小児の排尿障害, とりわけ難治性の遺尿症に対して排尿時膀胱尿道造影(VCUG)を行って下部尿路の原疾患の検索を試みることは少なくない. しかし, 明らかな異常から, 判定に悩む微妙な異常まで, 得られる情報には広いスペクトルがあり, 診断に難渋することも多い. 現状の判定には, 臨床経験に基づいた検査者個々の読み・考え方がしばしば介在し, 極端な場合, 境界例における基礎疾患の判定は, 施設間, 検者間でまったく異なることも起こりうる. 本稿では, 非神経因性の排尿障害, 特に難治性の遺尿症候群や排尿異常の小児の尿道評価におけるVCUGの意義を中心に据え, 順行性尿道造影の方法と, それによって得られた画像情報の解釈について, 後に行われた内視鏡の検査結果も回顧的に反映させて, 筆者の限られた経験に検討を加えた. 到底, 診断基準のレベルまで達しないものの, 問題点を少しでも明らかとして執筆の責任を果たしたい. VCUGの後, 内視鏡的検索の適応とすべきかどうかの基準は, 臨床現場の切迫した問題と思われるので, 一定の見解を示し, 専門医諸氏のご意見をお聞きしたい. 今回, 紙面の制約で女児に関する記述が不可能のことを最初にお断りしておく.

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