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高齢者の排尿障害の病態と対策

器質的疾患のない頻尿(夜間頻尿)と睡眠障害(不眠症)

菅谷公男西島さおり宮里実小川由英

排尿障害プラクティス Vol.14 No.4, 7-13, 2007

夜間頻尿の成因はさまざまであるが, 睡眠障害による膀胱容量低下の原因の一つとしてメラトニン低値と尿意覚醒閾値の関係が挙げられる. 高齢者では尿意で中途覚醒するのか, 覚醒したために尿意を感じて排尿に起きるのか自分でも判別のつかない患者は珍しくないことから, 夜間頻尿の治療として睡眠障害の改善の占める割合は大きい. メラトニンや睡眠薬による薬物療法や, 日中に適度な運動をすることによって夜間の睡眠閾値をより深くすることは, 夜間頻尿の改善に有効である. 「はじめに」夜間頻尿は多くの高齢者を悩ます代表的排尿障害であり, 生活の質(Quality of Life;QOL)の低下に強く関連する1, 2). 2002年にInternational Continence Society(ICS)は夜間頻尿を「夜間1回またはそれ以上排尿のために起きなければならない訴え」と定義した3). 夜間頻尿を呈する患者数は多く, 欧州では夜間排尿のために1回以上起きる人の割合は50歳代では男性の66%と女性の58%に, 80歳以上では男性の91%と女性の72%にみられたとの報告があり4), 日本でも同程度の夜間排尿の頻度が学会発表されている.

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