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検査とイメージ診断2

尿路外傷の画像診断

中村尚生松本純一中島康雄

排尿障害プラクティス Vol.14 No.3, 59-63, 2006

本稿は画像診断と関わりの深く, 頻度の多い腎損傷, 膀胱損傷について書かせていただく. 【腎損傷】腎損傷は腹部外傷全体の8~10%を占める. 受傷機転は鋭的損傷と鈍的損傷に分けられ, 前者は刺創や医原性などで起こり, 後者は交通外傷や転落, スポーツ外傷などによる. 前者に比べて後者が圧倒的に多い. 外傷患者において, 血尿は必ずしも腎損傷の指標にはならず, 臨床所見のみで損傷の有無を判断することは難しく, 腎単独の外傷は少なく, 他臓器損傷を合併することが多いという点をかんがみて, 積極的に画像診断を行って精査すべきである. その際は, 腎以外の損傷の評価とstaging, 血腫の分布などを一度に評価するため, Computed Tomography(CT)を用いる. CTは, 近年技術の進歩によりMultidetector raw CT(MDCT)が出現し, 検査時間が大幅に短縮されたのみならず, 詳細な三次元画像の再構築により, 損傷の形態のみならず, 腎周囲血腫および尿漏の広がりなどを正確に診断することができる. その際, 血管損傷を示す腎実質の造影欠損や造影剤の漏出像などを客観的に評価するため, 造影剤の使用が必須である.

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