<< 一覧に戻る

直腸脱の手術療法

排尿障害プラクティス Vol.14 No.3, 17-22, 2006

直腸脱の手術法についてはさまざまな術式が報告されているが, 会陰式では侵襲が小さいが再発率は高く, 経腹式では侵襲は大きいが再発は少ない. 腹腔鏡下手術はその低侵襲性のゆえに, 本症例に対して有用性が報告されている. 直腸脱に対するわれわれの腹腔鏡下直腸固定術の手技について中心に解説するが, 本手術は患者に対する侵襲が小さく, しかも再発も少ないと考えられ, 全身麻酔が可能であれば第一選択になりうる術式であると考えられる. 【はじめに】直腸脱は上部直腸の習慣性腸重積からはじまり, 重積直腸の下降につれて直腸脱が形成するとされ(図1), その結果便失禁や漏便などの症状が出現し, 患者に多大の不快感と日常生活の制限を来す. しかし肛門疾患のなかでも比較的頻度が低く, たとえ直腸脱症例に遭遇してもその治療法の選択に難渋する場合が多い. 直腸脱に対する外科治療, 特に腹腔鏡手術について概説する. 【 I 手術療法】手術法は会陰式, 経腹式あわせて50種以上もあるとされ1), 会陰式では侵襲が小さいが再発率は高く, 経腹式では侵襲は大きいが再発は少ない(図2).

記事全文を読む »

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

特集