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特集 循環器疾患におけるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系の新たな展望

基礎 心血管病進展に関わるRAA系シグナル

赤澤宏

CARDIAC PRACTICE Vol.32 No.2, 15-20, 2022

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(renin-angiotensin-aldosterone:RAA)系の研究は100年以上の歴史を有する。RAA系は古典的な概念に加えて,新しい調節機構や作用機序が次々と明らかになり,その研究は深みと拡がりが増してきた。また,RAA系のさまざまなレベルでの阻害薬がすでに臨床応用されており,RAA系の研究は基礎研究から始まり大規模臨床試験での有効性の評価に至るまで,多岐にわたって展開してきた。これほどまでに長年にわたって多くの研究者を魅了してきた第一の要因として,研究手法の発達によりRAA系の制御機構が分子レベルで次々と明らかになるとともに,RAA系の疾患発症との関わりが優れた動物モデルを用いて実験によって証明されるなど,基礎研究の領域が活気を持ち続けた点があげられる。さらに,阻害薬の開発や応用により,RAA系の臨床的重要性が確認されるとともに,ますます広く認識されてきたという点も重要であろう。
「KEY WORDS」ACE阻害薬,ARB,インバースアゴニスト,心肥大,線維化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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