超高齢社会を迎えたわが国において,最近は心不全患者の増加が大きな問題になっています。急性非代償性心不全患者を対象に私たちが実施しているレジストリ[Nara registry and analyses for heart failure(NARAHF)study]によると,心不全による入院患者の40%弱に軽度認知症があり,60%以上に呼吸機能異常,約75%にステージ3~5の慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の併存がみられました1)。このように,特に高齢の心不全患者は多くの併存疾患を有していることもあり,心不全治療には多くのアンメットニーズが残されています。
特集 心不全と臓器連関
座談会 心不全と多臓器不全
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.31 No.2 49-55,
2021
著者名
斎藤 能彦
/
鶴屋和彦
/
佐野元昭
/
西山 成
記事体裁
連載
/
座談会・対談
/
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
CARDIAC PRACTICE
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。