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特集 心不全と臓器連関

トピック Exosomeを心不全の診断に生かす

井原健介笹野哲郎

CARDIAC PRACTICE Vol.31 No.2, 45-48, 2021

Exosomeは細胞外小胞(extracellular vesicles)の一種であり,血液,尿,唾液や母乳などの体液を含む細胞外液中に広く存在する。細胞外小胞は脂質二重膜に囲まれDNA,RNAや脂質,各種タンパク質が内在する小胞であり,細胞質内に存在する多胞体(multivesicular body)が細胞膜に融合することで細胞外へ放出されるexosome,細胞膜から直接出芽する微小小胞体(microvesicle)や,アポトーシスを起こした細胞の細胞膜から出芽するapoptotic bodyなどの総称である。Exosomeはエンドソーム内で生合成され,多胞体を形成するという性質上,他の細胞外小胞と比較し小さく,50〜150nm程度とされる。
「KEY WORDS」exosome,細胞外小胞,miRNA,心血管疾患,心不全

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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